空の色、夢の中。

また今日と同じ今日が来る

大宮のすきなところ

 

 

 

何で好きなのかな。本当のことを言えばよくわからないんだよ。

 

だから、好きなところをいっぱい話していくことにします。

 

 

ふたりが笑うところが好き。片方が話しかけてその言葉に「うんうん」と微笑んでいる表情も、お互いににこにこしているときも、片方がふざけて変顔なんかして一気にツボに入ったように声を上げて笑い出すのも全部が愛おしい。ニノがくだらないこと、クズっぽいことを言うと必ずと言っていいほどツボに入ってしまう大野さんが、他の4人がニノを心配そうに見つめたり呆れた目で見る場面でひとりだけお腹を抱えて大爆笑してる大野さんが、その関係性が心地いい。ニノがバシッと叩いても笑いが止まらない大野さんが、そのツッコミが楽しくて仕方ないニノが、「はははははっ」って息を吐くように笑うふたりが、目を細めて口元まで緩めて呆れて見守るように笑う大野さんが、おどけた表情のあと顔をくしゃっとさせて歯を見せて笑うニノが。どうしてそんな風に優しく笑うの、と問いかけたくなってしまうほど優しい。誇張表現をして言うならばお互い「好き」というよりも「愛しい」ものを見るような目で見る。

 

 

 

誰よりも早く大野さんに手をバシッとやってツッコミを入れたいニノが、他の人と距離感が近くてそれを楽しそうにしてるとちょっと嫉妬してしまう大野さんが。レギュラー番組でいつものようにふたりが隣同士にいると、とっても安心する。ゲストとの会話そっちのけで私語してふふふっと笑いあってるふたりを見るとばーかちゃんとお話聞いてよ、と思うけどもずっと、ずーっと何も変わってなくて愛おしい。歳を重ねてもこんなにふざけていられるふたりなんだ、関係性の変わらないふたりなんだと実感する。

 

 

 

でも、それだけじゃないから好きなんだろうな。

 

 

 

まずはダンス。素人目から見ても大野さんはいわゆる「綺麗」「美しい」という言葉が似合うような踊り方なのかなと思う。(きっと見る人が見れば癖はあるんだろうけど)一方二宮さんというと、フリの「強弱」の差が大きくて「かなり癖の強い」踊り方。もちろん言うまでもなく大野さんのほうがダンスは上手だと思う。だけど、曲によって、歌割りによって、見せ方によってふたりが輝ける場所が違う。しっとりと踊るような、しなやかさ美しさが強調されるような部分は大野さんが映える。個性が強く出るような力強く癖のある曲は二宮さんが映える。でも、背中合わせが似合うふたりではないと思っています。完全なる正反対ではないと思うから。ふたりが隣で踊れば、同じパートを踊ればお互いに「らしさ」はありつつも上手い具合に融合する。

 

 

 

次に「歌」。これもダンスと同様。大野さんの歌声は真っ直ぐで透き通るような美しさを持っていて、音域がかなり広い。嵐の歌の軸となっているのが大野さんなのは明らかで、さすがはメインボーカル。大野さんが歌うと音程がかなり安定するし、ソロでも踊っていても抜群に歌が上手い。とにかく安定している。一方の二宮さんは曲によって声の質が変化するというか、曲によって空気を多く含んだような歌い方になったりビブラートを思いっきりかけたりとかなり癖のある歌い方。とても伸びやか。とても特徴的な歌声で、五人で歌うときに少し声が大きかったり音程がずれていたり(風邪をひいていたり)少し変化があると一瞬で分かってしまうような目立つ歌声。高音がよく出る(というか任されることが多いと言った方が正しいんだろうな)。

 

 

 

こう書き並べてみると正反対とまでは言わなくてもあまり似かよっているようには見えない。それでも彼らは「俺とニノ声似てるから(分からない)」とか言う。特徴だけ並べればこんなにも違うのに、本当に彼らの声は似ている。だからだろうな、ふたりの声はよく溶け合う。別々の声が混ざってハーモニーを作り出すのではなく、一本の声が二本重なって厚みを増す感じ。(もっとわかりやすく美しく表現できる語彙力を持ち合わせていたらなぁ)物は言いよう。「相殺し合う」という人もいるけれど、私は「重なり合って一本筋になる」といったほうがあってるんじゃないかと思います。特徴は全然違うけれど似たような音を作り出す彼らが同じパートを歌うことは少ないけれど、彼らのパートがある曲は特に宝物です。アリーナツアーのどこかの公演で僕らがつないでいくで「上手いなぁ」とマイクを通さずつぶやいたあと二宮さんが歌ったというレポを見て、それが本当なら。そんなところも好きだなぁと思います。

 

 

 

そんな見せ方の違うふたりが、あんな風にいつも隣にいる。笑ってる。お互いを好きでいる。そんなところが好きで、見ていて幸せを感じるんだと思います。縦に並ぶフリで前から1・2と定位置にいるふたりがどうしても愛おしい。可愛いだけじゃないんだよ。可愛いって言葉が似合うふたりだけど、可愛いだけじゃない。ふたりとも本気を出したらそれはそれは予想もできないほどかっこいいはずなのに、それを絶対に、簡単に見せてはくれないふたりだからこそ余計魅力的に映るのではないかと思ってしまうほど、力を秘めたふたりだと思う。ふざけた小芝居なんかふたりに任せたら朝飯前だよ。嵐にしやがれに舘さん率いるあぶない刑事の御三方が来た時に披露したアドリブ芝居なんかその代表だろうし。そんなところまでプロなふたりが(たぶん自分たちが一番楽しんでやってるからプロとはという感じではある)やっぱり愛しい。かっこいい。一見かっこ悪いのを全力で楽しんで何となくこなしちゃうからどうしようもなくかっこいい。

 

 

 

前は大野さんが言ったことに対してあーだこーだ難癖つけていじりまくって結局大野さんが呆れた一言やお咎めの言葉をくれるまで待っているというのが基本だったのに、Power of the Paradiseのメイキングを見ていたら大野さんの言葉に大体共感して素直に受け入れて話す二宮さんという図が見れて本当にびっくりした。でも相変わらず彼らの距離感は変わらないの。ふたりも少し大人になった(年をとった)ってことなのかな。「今」を生きている彼らの姿が垣間見れて嬉しかったなぁ(とはいいつつ「復活LOVE」のメイキングでは大人らしからぬおふざけをしている彼らを見ているし、Power of the Paradiseのあとの「Don't You Get It」のPVでも完全にあなたたちの世界でおふざけしていたからあまり変化は期待してないんだけど、ね)。

 

 

 

そして最新アルバム「Are You Happy?」収録の「Miles away」という大野さん監督下の楽曲。正直初めて聴いた時信じられなかったよ。涙が止まらなかった。最初何が起こったか分からなくて確信が持てなくて、でも2回目3回目と聴いても何も変わらなかった。曲終盤の「重なるフレーズ…」大宮のフェイク。これを待っていたよ、ずっとこれを待っていたんだ…。そこまでずっとハモリやフェイクに徹していたにのが声を大きく上げて(だけどとても優しい)歌い始めるとそれを追いかけるように大野さんのフェイクが始まる。二宮が歌い、大野が歌い、二宮が歌い、大野が歌い、二宮が歌い…そしてそれを静かに支えるのは嵐の他の三人…そして大野が歌い、二宮が歌い、大野が歌い、二宮が歌い…そしてその追いかけっこは曲の最後まで続く。だって、その歌割を考えたのが大野さんなんだよ…?特に最近はそんなことないのに、にのをずっとずっとハモリに徹する役にしたのも、追いかけるように歌う人を選んだのもあの大野さんなんだよ…そこには(贔屓目があるのは認めているけれど)絶大なる信頼と愛が込められている気がして、改めて彼らの関係性を認識できたような気がしてる。始まってからずっと調子が変わらず静かに歌い続けるの。何でかな、変わらず隣同士にいるふたりの姿がそこに映っているように思えて…。

 

 

 

ここに挙げた好きなところなんて一部にしか過ぎないけれど、とにかくあなたたちが大好きです。自分たちが一番楽しんでいるのを見るのが幸せです。

 

 

これからも、隣で微笑んでいてね。